春を告げる風物詩”野焼き”と”阿蘇神社の農耕祭事”

美しい阿蘇の草原は、毎年行われる「野焼き」によって守られています。
草原を焼くことにより、ダニなどの有害な虫を駆除し、草原を守っています。
また阿蘇神社の「火振り神事」は、国龍神と姫神のご結婚をお祝いする神事です。
田作り祭の期間中の申の日にあたる日に「御前迎え」が行われ、そのラストに「火振り神事」があります。

阿蘇神社 火振り神事

幾重にも重なり合う美しい火の輪

国龍神が姫神をめとる「御前迎え」の儀式で、御神体を迎えるため、縄の先の芽束に火をつけて振り回します。これを振り回すことで罪や汚れが払われると言われています。

場所:阿蘇神社

野焼き

千年の歴史ある草原維持活動

阿蘇の広大な美しい草原は、阿蘇の春の風物詩でもある・草原の野焼きにより保たれてきました。
野焼きとは草原に火を入れることです。これにより雑木林などによる荒廃・ススキの堆積による古野化を防ぐ役割をもっています。また、牧草の発芽や美しい草原の景観を維持しています。
こうした活動により、阿蘇の草原は安らぎの空間として美しく維持されています。

場所:北外輪山・阿蘇山一帯